しばらく英語から離れていて英語勘が鈍ったなと感じた時とか、これから国際会議に出かけるので、英語の耳慣らしをしておきたいと思った時、第35代アメリカ合衆国大統領であるJ. F. ケネディの大統領就任演説を聴きます。
アメリカの3大演説の一つ(他二つが何かは知らないんですけど。すくなくとも一つはキング牧師の"I have a dream.."でしょうか?)に数えられていますから、多くの人が何度か聞いたことがあるでしょう。
元の演説の動画もネットで見ることができますが、オリジナルはあんまり音が良くないので、最近ではiTuens Storeで英語教材として売っている朗読ポッドキャストを聞いています。皆さんもぜひお試しあれ。
スピーチとしての内容も語り口も優れているのはお墨付きですが、その中の一節でこんな文章があります。
... my fellow Americans, ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
My fellow citizens of the world, ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.
時代背景として、東西冷戦まっただ中でキューバやベトナムでごたごたしている時期の演説ですから、ケネディ元大統領自身は特定の意味を込めているはずです。しかし、この文章、極めて印象的で汎用的なので、様々なところで自分勝手に引用されています。
私自身も、ときどき自分への戒めにこの文章を唱えることがあります。
この"Ask not what your XXX can do for you; ask what you can do for your XXX."のXXXを、何かに変えるのです。
例えば、会社に待遇や評価で不満ばっかりつのって、自暴自棄になっているとき:
Ask not what your company can do for you; ask what you can do for your company.
あるいは、大学という場が自分にとってプラスになっていないと思ってやる気が失せたとき:
Ask not what your University can do for you; ask what you can do for your University.
(大学教員が学生に向かって直接こんなこと言ったら、自己都合的だと思われるか!?)
大学の研究室も会社も、もっと大きくなって国家であろうと、結局は個々の人間の集合体ですから、一人一人が積極的に良かれと思うことを実行していくことが全体を良くすることにつながるはずです。
MN
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